〇ウキサビキ概論 サビキのウキ有無しのメリット、デメリット
サビキ釣りの方法の中に、ウキを付けてサビキをする方法があります。ウキサビキとか、飛ばしサビキとか言われる方法です。では、ウキ有りとウキ無しではどう違いのでしょうか?メリットとデメリットを分けて解説します。
簡単に分けるとこんな感じです。
ウキサビキはメリットで書いたように広い範囲を探れることが最大のメリットです。ウキ無しでは足元だけしか釣れないため、釣れているときはいいのですが、釣れなくなる場面もあります。
そんな時にウキを付けてちょっとだけ投げてあげると、簡単にバコバコ釣れることがあります。このように、ウキをつけるだけの少しの行為が、釣果(釣れる魚の量)に影響したりします。
足元で釣りたいときは、ウキを外しさえすれば(スナップまたはウキスイベルからウキのみ外す)、すぐにウキ無しのサビキ仕掛けに変更できます。
つまり、ウキ有りでも無しでも、選択できるように出来るようにしておくこと。準備段階でこのような少しの手間をかけて置くことが、釣りでは大事になってきます。
〇ウキ無しのさびきについて
もちろん、ウキ無しのサビキでも高水温期の7~9月であれば、問題なく釣れます。糸を結んだり、ウキ止め糸をくくったり、何かと手間のかかるウキサビキよりシンプルな点がウキ無しサビキです。
初心者向けのウキ無しサビキの紹介記事を下にリンクしておきますので、そちらの方も確認して見てください。
〇ウキサビキの仕掛け全体像
前置きが長くなりましたが、それではウキサビキの準備を簡解説します。ウキサビキの仕掛けとしての全体像は、上側から順にウキ止めの糸→シモリ玉→ウキ(スナップ)→ウキからマンボウ→スナップ→サビキ→底カゴとなります。
〇ウキ止め糸の付け方
リールの糸(ミチイト)にウキ止めの糸を括り付けます。この作業は釣り場では風があるので、少し慣れてないと着けにくい作業です。家での準備段階でやっておくことをお勧めします。ウキ止めの糸は市販のものがあります。
また、ウキ止め糸のみでも売られていますので、糸通しと合わせて持っておいてもいいです。
それでは、着け方を説明します。リールから糸を少し出し、糸通しにリールの糸を通します。
リールの糸を通したら、糸通しからウキ止め糸をリールの糸側にスライドしながら、移します。
ウキ止め糸の端が抜けない程度に、もみほぐしながら結びを広げます。
ウキ止め糸の両端をもって少し絞めます。
一気に締めこむとダマができるので、少しずつ広げては絞めるを繰り返します。すると、ダマが無く綺麗にウキ止め糸をリールの糸に括り付けることができます。
端から15~20㎜程度残して、余った糸を切り取ります。
結び目がほつれないようにライターであぶります。最終的に結び目から5㎜程度糸が余る程度にします。
完成しました。
ちなみにウキ止めの糸はつけっぱなしでOKです。ただ、釣りするたびに劣化しますので、釣りに行く準備段階で劣化具合を確認し、適宜取り付け直す方がいいです。
〇ウキ止めゴムの付け方
また、ウキ止めの糸を括り付ける方法が難しいという方には、ウキ止めゴムなるものもありますので、こちらも試してみてください。
ささめ針(SASAME) P-203 道具屋 うき止めゴム 流線 M
金属性の輪っかにリールの糸を通します。
リールの糸をそろえて、ゴムを引き抜きます。
完成です。
ウキ止めゴムは簡単でいいのですが、実釣時リールの糸を出すときや投げる時などに、ガイドに引っかかる感触がウキ止め糸より強いです。
特に遠投の時などは、ガイドにウキ止めゴムが引っかかるため、ウキ止め糸より飛ばない感じがあります。
どちらも長短がありますので、最初の内はウキ止めゴムを使用し、慣れてきたらウキ止め糸を使うような感じでいいと思います。