〇チヌふかせ釣り必要な道具の紹介
チヌふかせ釣りを始めるに当たり、初心者の方がどういった道具が必要か、道具を1つずつ紹介していくシリーズです。
全般的な道具紹介は下記リンク参照願います。
初心者のためのチヌふかせ釣り講座 #2 チヌふかせ釣りに必要な道具
今回は下記5つの分類の内、竿とリールについて紹介していきます。
・エサ(マキエとサシエ)関連の道具 |
・ウキ釣りに必要な仕掛け(ウキ、ハリス、釣り針など) |
・タックル(竿&リール)👈今回の記事 |
・装備関係(フローティングベスト、磯靴など) |
・その他(魚を扱う関係の道具 クーラーなど) |
さらに、これら道具の最終的なパッキング方法を下の記事で紹介しています👇
・ふかせ釣りに必要な道具のパッキング方法
〇ウキ釣りに必要なタックル(竿&リール)
ふかせ釣り専用の竿とリールは非常に高価です(上を見ると5万円以上、10万円以上の物も世の中には販売されています)。
しかし、そんな高いものを使わなくても、チヌを釣ることはできます。
最初の内は、所持している竿の中で3.5m以上の少し長めの竿と、サビキ用のスピニングリールで全然OKです。
ただ、確かに磯竿と呼ばれるふかせ用の竿は、細くしなやかでありながら粘り強く、チヌやグレ(メジナ)を釣るのに持って来いです。
さらに、レバーブレーキリール(LBリール)という、レバーを緩めると逆転して糸を出す機能のリールとの組み合わせは、魚を取れる取れないのギリギリでのやり取りが出来るので、面白みがすごいです(ただ、めちゃくちゃ高いですが)。
そこで今回は、試しにふかせをして見たい方用と、本格的にふかせスタートしたい方への2通りで、おすすめの竿とリールを紹介していきます。
〇タックル(竿&リール) | 必要度 | 備考 |
・竿(ふかせお試し) | ◎ | 最初は3.5m長めのサビキ竿で可 |
・磯竿(ふかせ本格デビュー用) | △ | 本格的にふかせをしたい方の、スタートモデルを紹介。 |
・リール(ふかせお試し) | ◎ | サビキ用スピニングリールで可 |
・レバーブレーキリール (LBリール) (本格デビュー用) | × | LBリールは高いので、本格デビューでも購入はお勧めしません。 ふかせを1年以上やってからの方が、いいと思いますが、参考用に紹介しておきます。 |
・タモ | ◎ | 無いと大きな魚をすくえない |
・竿ケース | 〇 | 竿ケースは竿以外の長物も収納可 |
〇各道具の紹介
・サビキ用のちょい長竿 必要度:◎
ふかせ釣りの場合、最終的に磯場というフィールドに行くことを視野に置いています。磯の場合、自分の立ち位置から、水面までが基本遠いです。そのため、磯竿の長さは基本5m前後で作られていることが多いです。
ですが、波止場で足元に水面がある場合、そんな長い竿は必要ありません。
長い竿に慣れないうちは、竿先に糸が絡まることが多く、それも含め短い竿からスタートの方が良いでしょう。
ただ、ふかせ釣りでは、仕掛けを投げ入れる作業がかなり多いです。これは、魚が良そうなところを探すため、近場に投げたり、遠投したりと、投げる動作が基本的に必要だからです。
そのため、竿が長いと有利です。なので、できれば、5m前後の長竿を使用した方がいいのですが、最初はサビキ用の3.5m以上の長さの安い竿からスタートすることをお勧めします。
なぜサビキ用かというと、投げ竿やルアー竿など長くても硬い竿は、ふかせ用のウキ程度の重さではしならないので、投げ難く、また細い糸を使うので、合わせを入れるだけで糸が切れてしまいます。
どちらかというと、長い手のサビキ竿がふかせ用の竿に曲がり方や硬さが似ていて、かつ安いという理由です。
プロマリン(PRO MARINE) 防波堤サビキEX 3-360
ちなみに、このプロマリンの防波堤サビキのシリーズは、4.5m、5.0m、5.3mと色々な長さがそろっていますので、3.6mが短く感じるようなら、4.5mくらいからふかせ釣りをスタートしてもOKです。
・磯竿 必要度:△
もし磯竿を購入するのであれば、1.5号の5mをお勧めします。1号だと細すぎるので、慣れていないと竿先をすぐに折ってしまいます。一方、2号は強すぎです。
1.5号の磯竿なら、ちょうど良い号数です。弱くなく、かといって強すぎるわけでもなく。50㎝オーバーのチヌや、70㎝クラスのボラも釣りあげることができます。
最初の内は、トラブルが多く竿の故障が絶対起こります。磯竿を購入するなら、最初は修理代が安く済むよう、1万円前後の竿からのスタートがいいと思います。
・サビキ用スピニングリール 必要度:◎
最初は普通のスピニングリール2~3000円の#3000番で十分です。サビキ用のリールがあるならそれで代用可能です。
・レバーブレーキリール(LBリール) 必要度:×
LBリールは高いので、本格デビューするつもりの方でも、すぐの購入はお勧めしません。
ふかせを1年以上、通常のリールでやってからの購入する方が、いいと思います。
ただ、今回はあくまで参考用として、LBリールの紹介をしておきます。
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 16 ラリッサ C3000DXG
ちなみに、LBリールはレバーを下にロックすると、通常のリール同様、糸を巻取る方向にしかローターは回りません(逆転スイッチOFFの状態)。
レバーを上側に少し引くと、ロックが解除されます。この状態だと、ローターが逆転し糸が出ます。
さらにレバーを握れば、ローターにブレーキがかかるため、糸が出なくなります。
つまり、大きな魚を掛けた際に、竿の持ち手の人差指で、糸を出す、巻き取る(逆転ON,OFF)の制御ができるのがLBリールです。
ただそれだけの機能が通常のリールに付いただけなのですが、大きな効果があります。
通常のリールですと、一定の力(設定しているドラグ力以上の力)がかかると、ドラグが回転し、糸が勝手に出ていきます。
一方LBレールですと、糸を出したくないとき、無理して耐えたい時、瞬間的に糸を出して、竿を起こし、釣り人が有利な体勢(竿の角度)にしたいときなど、LBリールでは常に釣り人側の意思で操作することができます。
これにより、魚をよりスムーズに浮かせたり、魚との駆け引きをより楽しむことができます。
ただし、一度LBリールを使いだすと、通常のリールでは物足りなくなってしまいます。
なので、まずはレバー無しのリールで魚とやり取りする感覚を養ってから、LBリールを買って使用した方が、釣りの技術的にも財布的にも良いと僕は考えています。
なので、最初は通常のリールをお勧めしているわけです。
・タモ(玉網+玉網の柄) 必要度:◎
僕たち釣り人は「タモ」と呼ぶ、玉網ですが、実は無いと困るアイテムです。
もし、30cm、40cmクラスのチヌが釣れた場合、細い竿で、細い糸でそのまま陸に抜き上げるのはなかなか難しいです。釣り番組やYOUTUBEで上記サイズの魚をぶり上げているシーンを見かけますが、あれは相当強めの竿だからできる荒業です。
上記の竿の項で紹介しているような1.5号の竿では、少なくとも40㎝超えのチヌを抜き上げようとすると、折れます。もしくは糸が切れます。
そうならないように、魚が水面まで浮いてきたら、タモですくって陸に上げましょう。タモと竿はセットと考えて置くのが無難です。もし、一緒に釣行に行く方がタモを持っていれば、共有できますのでいいのですが、一人でふかせ釣行をし始めるのであれば、タモは必須です。
プロマリン(PRO MARINE) 玉網 ブルーベイ磯玉セット 450 プロマリン 磯玉 セット
・竿ケース 必要度:〇
竿ケースには、釣り竿はもちろん、タモ(玉網)の柄や、ひしゃく、棒ウキなど長物を収容しておくのに便利なケースです。
無くても釣り場に上記の長物をバンドで巻いて、釣り場に持ち運びできますが、竿ケースがあった方が収納性があがり、持ち運びがしやすくなります。
竿ケースには、ソフトタイプとハードタイプがあります。ソフトタイプは表面が柔らかい素材でできているので、何も入れていないとクタッとなりますが、安く購入できます。
釣竿ケース ロッドケース折畳 持ち運び便利 ポータブル 釣りロッド 釣り竿 フィッシングバッグ タックルバッグ 肩掛け 大容量 竿袋 釣り竿入れ 収納 (1.5M)
ハードタイプは硬い素材が使われているので、中に物が入っていようがいまいが、外形状が変化しません。そのため、ケースを壁などに当てても中の竿などが破損しにくくなっています。ただ、ソフトタイプよりも高価ではあります。
ダイワ(Daiwa) ロッドケース FF 135RW(K) ゴールド
中間の竿ケースとしてセミハードも販売されています。このセミハードは価格も性能もソフト、セミハードの中間といったもので、比較的安く、また耐久性もまあまあといった具合です。
OGK(オージーケー) ロッドケース セミハードリールインロッドケース レギュラー OG489R135K ブラック 135cm
ソフト、ハード、セミハード、どれにしても、竿ケースは用意しておきたいアイテムではあります。