初心者のためのふかせ釣り講座 #3-3 実釣ふかせ釣り 前編

〇チヌふかせ釣りの実釣方法の基礎説明

防波堤などの釣り場に行き、実際にチヌふかせ釣りをするに当たり、準備→実釣→魚の活かし方→魚の〆め方→後片づけといった作業を、工程ごとに紹介していくシリーズです。

全般的な記事は下記リンク参照願います。

実際にチヌふかせ釣りのやり方を紹介していくのですが、作業ごとに下記リンクの記事を作成しています。

※クリックすると、各記事に飛びます

釣り場での準備
・実釣基礎編 前編👈今回の記事
実釣基礎編 後編
釣った魚の活かし方
魚の〆め方
釣り後の後片づけ

また、色々道具の名称が出てきます。道具については紹介記事を上げていますので、わからない名称の道具については、そちらの記事を読んでみてください。

👇にリンクを貼っておきます。

〇記事の項目

チヌふかせ釣りの実釣にあたり、今回の記事は、以下の項目に分けて説明をしていきます。

ただ、説明内容が多くなってしまうので、記事を前後編に分けて説明をしていきます。

前編(今回の記事

①タナ取り(底取り)方法

②回収からサシエ付けて再投入までの一連の動き

後編(次回の記事)

③マキエと仕掛けの同調について

④合わせから魚とのやり取り

⑤タモ入れ



〇タナ取り(底取り)の方法

前回の記事までで、マキエ、タックル、タモなの釣りに必要な準備は整いました。

しかし、1つだけ実釣するのに、決めておかなければいけないことがあります。

「タナ(サシエの深さ)=ウキ止め糸の位置設定」です。

タナ取りとはチヌが食ってくる深さ、すなわち底にサシエ針の位置を合わせる作業のことをいいます。

チヌの場合は、基本的に底で食ってきます。

浅いタナでも食ってくる例外もありますが、タナは基本的に「底」に設定します。

この底取りができているか否かで、釣果に差が出てしまいます。

面倒ですが、こまめに底取りをして、タナ設定を確認する様にしましょう。

針に底取り用のゴム管重りを、写真のように刺して、今から釣りをしていくポイントに投げます。


第一精工 おもり ゴム管オモリ長型 1.5号 釣り

もし、タナが深ければウキは沈み、タナが浅ければ、ウキ止めの糸がウキに達する前に止まります。

ゴム管重りは基本1.5号を僕は使っていますが、1号でも2号でも可です。

要はタナ(底)が取れればOKなので。

ここで注意したいのが、釣る場所を変更(深さが変わると)する度に、底取りをする必要があります。

また、潮汐で海の深さは、時間とともに変わっていきます。

ポケットの中に底取り用のゴム管を入れて置き、こまめに底取りすることが、釣果UPにつながります。

また、釣り開始時は自分の足元、竿2本分、竿3本分と、色々な場所のタナを取り、大体の底形状を把握しておく必要があります。

初めての釣り場なら、特に入念に行う必要があります。

この底取りは、自分の釣り座近くの海底の形状を、おおよそ把握しておくことが目的です。

海底形状を把握できれば、かけ上げりや、捨て石回りを集中的に攻めるといった、戦略を立てることができるようになります。

ちなみに、駆け上がり、捨て石回りは絶好のチヌポイントです。

〇回収から投入までの一連の流れ

ふかせ釣りは以下のサイクルを繰り返す釣り方です。

リールを巻いて仕掛けの回収→サシエを付ける→仕掛けを投入→マキエを撒く→あたりを待つ→あたりが無ければ仕掛け回収

それでは、それぞれの動作を説明していきます。

なお、僕がリール右巻きの左手竿の人なので、以下竿を持つ手を左手、リールを巻く方の手を右手として説明していきます。

・仕掛けの回収

リールをくるくると巻いて、糸を巻取ります。

竿を起こしたとき、ウキが自分の顔の前くらいの高さになるくらいまで巻きます。

下の写真程度まで巻き取るといいでしょう。

・ウキを掴む

竿を起こし、ウキを顔の前くらいの高さに持って行きます。

そして、竿を持つ反対の手(右手)で、ウキかウキの少し下の糸を掴みます。

注1)間違っても下の方のハリスや、針を掴もうとしてはいけません。ウキかウキ下のミチイトを掴むようにしましょう。ハリスや針は、軽くふわふわしているので、非常につかみにくいです。

注2)右手でウキかウキ下のミチイトを掴みに行く(手を伸ばして取りに行く)のも、危ないのでやめましょう。

ポイントは竿を持つ手(左手)を操作して、顔の前にウキを持ってくることです。

右手はウキ(またはそのすぐ下の糸)をウキが近づけば掴むだけで、手を伸ばして取りに行っては行けません。

・針を持つ

仕掛けを掴んだら、竿を前に倒し、ハリスを掴んでいる右手の力を緩めます。

すると、ウキの重みでハリスが右手からスルスルっと、抜けて行きます。

最後に針が、右手内のどこかにかかり、ストップします。

・サシエを付ける

次に竿を左の脇に抱え、左手をフリーにします。

これで両手がフリーになるので、オキアミの尾羽を取り、尻尾から針を刺し、そのまま送るようにしてサシエを針に付けていきます。

これでサシエの取り付けが完了しました。

一旦、サシエを離します。

・キャストの仕方

脇に抱えていた竿を、手に持ち直します。

竿先から20~30㎝程度の位置に、ウキが来るように、リールを巻きます(巻き過ぎ注意!)。

左手の人差し指でリールの糸を引っ掛けます(レバーブレーキの場合はレバーごと握りこみます)

レバーの場合👇

ノーレバーの場合👇

後は、後方に人や障害物が無いか、目視確認して、キャストします。

この時、竿尻に右手を添えると、より遠くに投げることが出来ます 。

・ラインを潮上に置く

潮上側に竿を倒した状態で、少しミチイトを巻き取ります。

(サシエ先行の状態を作ってあげるため)

さらに、できる限りミチイトを潮上に置くように、竿先を操作します。

・マキエを撒く

ひしゃくを持ちます。

ひしゃく先端のカップにマキエを入れて、最後にバッカンの内壁にカップを押し付けて、固めます。

ひしゃくを振ってマキエを投入します。

この時、ひしゃくはリリースポイントで止めてあげると、マキエが塊のまま、飛んでいきやすくなります。

(ひしゃくを振り切りと、マキエが粒上に飛散してしまいます)

2~5杯程度ウキ周りにマキエを撒きます。マキエを撒く杯数は、例えば少量のマキエで長時間釣りをしたいときは2杯程度で撒き、エサ取りが多くてマキエが底に届かないと思う時は、5杯程度撒いたりします。

また、マキエを撒くポイントですが、基本的にウキの半径1m以内を目標に、マキエを打てればOKです。

ただ、その時々の潮や風の状況で、マキエを撒くポイントは変わってきます。

参考までにマキエ投入点の例をいくつか紹介します。

例1)潮が止まっているとき

例2)潮が流れているとき

例3)2枚潮の時

それと、マキエコントロールはひたすら練習あるのみです。ウキを中心に半径1mの範囲にマキエを打つことを心がけていれば、自ずとコントロールが付いていきます。

・あたりを待つ

後は、ウキが沈むつまり、あたりをひたすら待ちます。

しばらく待って、あたりが無ければ、サシエだけが取られているかもしれません。

もしくは、マキエの効果が切れているかもしれません。

一度回収し、上記の流れで、再度投入します。

あとは、これの繰り返しになります。

そして、ウキが沈めば、あたりです。竿をあおって合わせたら、魚とのファイトがスタートしますが、魚とのファイトは次回記事で説明したいと思います。



〇まとめ

今回はふかせ釣りにおける釣り場での実釣編の中で、仕掛けの回収から投入、マキエを撒いて、あたりを待つ工程について説明をさせてもらいました。

さらに、ふかせ釣りのキモとなる、マキエとの同調について、簡単ですが、説明をしました。

この同調のさせ方については、どこかでまた解説記事を出せればなあと思います。

さて、次回の実釣編の後半では、魚を掛けてからファイトを経て、タモ入れまでの方法を紹介をしていきます。

それでは今回はこの辺で・・・。

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