初心者のためのチヌふかせ釣り講座 #3-2 釣り場での準備

〇チヌふかせ釣りの実際の釣り場での実釣方法の基礎説明

防波堤などの釣り場に行き、実際にチヌふかせ釣りをするに当たり、準備→実釣→魚の活かし方→魚の〆め方→後片づけといった、作業を工程ごとに紹介していくシリーズです。

全般的な記事は👇の記事を参照願います。

また、釣り場での作業工程ごとに、下記リンクの記事を作成しています。

※クリックすると、各記事に飛びます

・釣り場での準備  👈今回の記事
実釣基礎編(実際にチヌを釣る方法)前編
実釣基礎編(実際にチヌを釣る方法)後編
釣った魚の活かし方
魚の〆め方
釣り後の後片づけ



〇釣り場での準備

では、いよいよ実釣前の準備について、紹介していきます。

順番を書きますと、以下の順になります。

①道具を固めて置く場所の選定

②タモの準備

③バッカン(マキエ)の準備

④タモとバッカンを釣り座に持って行く(場所取り)

⑤タックル&仕掛けの準備

⑥釣り座に移動し、いざ釣り開始!

〇道具を固めて置く場所の設置

まず釣り場に着いたら、道具を固めて置く場所を決めましょう。実際の釣り中には、あまり触らない道具(クーラー、竿ケース、魚を〆る道具など)は一か所に固めて置いておきます。

この場所は、他の釣り人の邪魔にならない場所、また自分の釣り座より少し離れている場所(釣り座近くだと、マキエの塊が降り注ぐことがあるので)が良いでしょう。

また、魚をストリンガーにかけて活かせて置ける場所も決めて置きます。場所の参考例を下図でいくつか紹介します。



〇タモの用意(忘れがちのタモはあえて最初に用意)

道具を置く場所が決まったら、先にタモを用意しておきます。なぜタモからかというと、忘れやすいからです。実際釣りを開始する前は、早く釣りがしたくて、焦っている場合がほとんどです。なので、準備しないと釣りができない、マキエやタックルの方から手を付けてしまいがちです。

しかし、タモを用意しておかないと、大物が釣れた時どうしようもありません。竿を片手にタモを作るか、無理やり上げようとして、竿を折るか、糸が切れるか。いづれにしても、後悔しか残りません。

なので、タモは最初に用意するようにクセ付けて置きましょう。

  • タモの用意

網が付いたタモ枠を広げる

タモの柄にねじ部を回転させながら、取り付ける

〇ごみ袋の用意

釣り中に発生するごみを入れて置く袋を、クーラーや、竿ケース、またはバッカンに括り付けておきます。

〇バッカン(マキエ)の準備

それではマキエを準備していきます。この時バッカン回りのひしゃくホルダー、サシエ箱などもバッカンに取り付けておきます。

水汲みバケツに海水を汲んでおく

バッカンにオキアミを入れる

(サシエを取る場合は、このタイミングでバッカンから拾う)

集魚剤をバッカンに入れる

海水を少量ずつ入れながら混ぜ込む

この時、バッカンの底や隅などにオキアミや集魚材が残りやすいので、混ぜ残しが無い様、しっかりかき混ぜること。

※僕は素手で混ぜるようにしていますが、マゼラーがあれば手が汚れないので便利です。

マゼラー👇


アライブ(Alive) KMY-107 マゼラー KMY-107

  • マキエの固さは釣り人の好み

マキエの固さは、人それぞれ好みが分かれます。

ただ、最初の内はどんな固さが良いかわからないと思いますので、思い切って固めに作りましょう。もし、釣りの途中で固すぎる、粉っぽくてひしゃく離れが悪いと感じるようなら、海水を入れて微調整すれば、それで済みます。

一方、柔らかくべしゃべしゃに作ってしまうと、どうすることもできません。夏なら、水分が抜けるのを待ちながら釣りを続ければ、固くなりますが、冬だとどうしようもありません。マキエは硬めに作っておくことを心がけましょう

ひしゃくホルダーとサシエ箱を取り付ける

このバッカンにはマキエ、ひしゃくとひしゃくホルダー、サシエ箱がワンセットになります。

あと、ひしゃくホルダーの中に海水を入れて置きましょう。こうすると、ひしゃくのカップが濡れているので、マキエを投げる時、ひしゃく離れが良くなります。

〇釣りポイントへバッカンとタモを持って行く

場所取りと言ったら世知辛いですが、波止では良いポイントは早い者が優先です。

タックルを組む前に、自分の釣り座へタモとバッカンを置いておくのも手です。

その際に、隣の釣り人へ「横でさせてもらってもいいですか?」と、必ず一声かけて置きましょう。横の方とは、お祭り(ラインが絡まること)する危険が、常に付きまといます。

もしお祭りが起きても、釣り前に一声かけて置くと、感情的なトラブルが回避できます。

大事なことなので、繰り返します。釣り開始前には、両隣の方に(距離が近い場合は特に)、挨拶をしましょう。これは最低限のマナーです。

あと、釣り座に着いたら、マキエを10杯ほど撒いておきます。

その時、潮の流れ方、風の吹き方などをしっかり観察しておきましょう。その情報が実釣中に必ず役に立ちます。

〇仕掛け&タックルの準備

最後にタックルの準備です。

  • 竿のリールシートにリールを付ける
  • リールのベールをオープン
  • ガイドに糸を通す

最近の竿トップカバーにはガイド通しが付いています。ガイド通しの先端の穴に、ミチイト(リールの糸)を通し、ベールオープンのまま、カバーを引き抜きます。

すると綺麗にミチイトがすべてのガイドを通っています。

※片づけの際にきちんとガイド通しが、全てのガイドを通るように片づけましょう。

  • ウキ止めの糸を付ける

事前に家で付けてきているなら不要です。

ウキ止めの付け方については以下の過去記事を参照してください👇

  • シモリ玉を通す
  • ウキを通す
  • 潮受けゴムを通す

大きい方を先に通し、次に小さい方のゴムを通します。

ピンを大小のゴムで止めれば潮受けゴムの完成です

  • ミチイト先端を、パワーノットサルカンに結ぶ

結び方については、説明が長くなってしまうので、下の記事リンクをクリックして確認願います。

サルカンと糸の結び方(1重)👇

サルカンと糸の結び方(2重)👇

  • 竿を伸ばす

竿を穂先から順に伸ばしていきます。

リールのベールがオープンになっていないと、糸が出ません。その状態で竿を伸ばすと、ウキが穂先にあたり、下手をすると先が折れます。なので要注意。

伸ばすときはガイドの方向を合わせるようにします。ガイドの方向があっちやこっちや向いていると、スムーズに糸が出たり、巻き取ったりできないので、糸が引っかかりやすくなります。

高価な竿だと、ガイドの方向を示す線が書いてあったりしますので、それで方向を合わせながら、竿を伸ばします。

  • ハリスの端をサルカンに結ぶ

これも、道糸をサルカンに結ぶのと同じ方法で結びます。

サルカンと糸の結び方👇

  • 竿は脇に抱える

竿を伸ばした後、仕掛けを作る時、触る時など、両手で作業が必要な場合は、脇に抱えます。そうすると、両手で作業ができます。

  • ハリスを伸ばす

僕は基本2ヒロ(両手を目いっぱい広げる長さ×2、約3m)ハリスを取るようにしています。ただ、深さが2ヒロ無い場合は1.5ヒロなど、その場所の深さ分ハリスを取っています。

  • ハリスに針を結ぶ

針の結び方を1つだけ、覚えておきましょう。針の結び方は、文章にすると、かなり長文になるので、下に補足記事を張り付けておきます。

  • ガン玉を打つ(取り付ける)

必要な箇所(ハリスの真ん中または、潮受けのすぐ下など)に取り付けます。手でガン玉を軽く押さえてから、歯で嚙み潰すように取り付けます。あまり強く噛み潰すと、糸が切れやすくなるので加減が必要です。

  • ガン玉の打つ場所と種類(重さ)選定

基本的に、ハリスの真ん中に、ウキの浮力と同じ重さのガン玉を、1個打ちます。しかしながら、その日の状況でガン玉の打つ位置や、ガン玉を追加で打ったり、軽いガン玉に付け替えたりすることは、しばしばあります。

このガン玉ワークについては、難しい話になりますので、今回は割愛します。ただ、下に少し一例を示しておきます。

例1)風の影響を避けたいとき、ウキが水面下でキープするよう、Bウキならガン玉BとG6かG8あたりを付けます。

例2)遠投して流したいときは、遠くまで流れたウキが見えるように、水面上に浮かせて視認性を上げたいので、BウキならG1やG2などの軽めのガン玉を付けたりします。

この辺は、状況判断や魚を食わすテクニックの話になるので、今回はあまり詳しく書きませんが、経験によって培っていくものになります。基本的には、浮力に合った、ガン玉を1個つけるようにしましょう。

これでタックル&仕掛けの準備は完了です。

〇釣り座に移動

竿をもって、釣り座に移動です!早速やっていきましょうと言いたいのですが、まだタナの調整が終わっていません。

このタナ調整(ウキ止め糸の位置調整)以降は、次回で紹介していきます。

〇まとめ

今回はふかせ釣りにおける、釣り場での準備について、紹介をしていきました。あくまで僕の経験からの準備方法なので、必ずしも上の通りにする必要はありません。別にタモの準備が最後でもOKです。

この辺は僕のやり方を参考にしつつ、ご自分のルーティンを確立していただければと思います。また、今回色々な道具の名称が出てきました。

過去記事に道具の紹介をしていますので、それも合わせて参考にしてもらえればと思います。

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