マダイふかせ釣り講座 #2マダイを狙う場所の選び方

〇マダイをふかせ釣りで狙うには

マダイを釣るためには、場所選びが重要です。その場所選びに必要な3つの要素は、ずばり潮が早いこと、深いこと、海の水がきれいなことです。

3要素のイメージ👇

最も大事な要素は潮が早い場所で釣りをすることです。早ければ早い場所ほど、マダイが釣れる可能性は高くなります。そもそもマダイという魚は、沖合の深い場所に生息している魚です。そのため、ふかせ釣りという、浅目、近目狙いの釣り方でマダイを狙うには、早い潮を利用するのが、最も釣果の早道になります。

またこの魚は早い潮を好み、潮が早くなることで、摂餌行動(エサを食べること)が活発化し、より釣れやすくなります。明石や鳴門の鯛が有名なのは、その鯛の習性と潮の早い点が合致しているからでもあります。



〇マダイの生態と釣り方について

通常マダイは沖合の深い場所を住処としている魚です。チヌのように沿岸部の浅い場所に生息してはいません。そのため、釣り人が沖合に直接出向いて釣る、船釣りが最も一般的な釣り方になります。

船釣りイメージ👇

陸から狙う場合でも、投げ釣りやルアー釣りのように、50m以上大遠投し、直接沖合の深場に、エサ(ルアー)を投げ込む方法も、より直接的でいい釣り方です。

ルアー釣りイメージ👇

このように、マダイを釣るには深い場所へ仕掛けを入れる釣り方で無ければ、手が出せない魚のように思えます。

ですが、潮が早い場所でのウキふかせ釣りなら、そこまで遠く投げなくても、より遠くの沖合まで仕掛けを送り込むことができます。

ふかせ釣りの写真👇



〇ふかせ釣り(本流釣り)の紹介

ウキふかせ釣りとは、撒きエサ(以下マキエ)を撒き、魚を寄せ、サシエを食わせる釣法です。

マキエは魚を寄せるために撒くのですが、これは深い場所から魚を浮かせる効果もあります。さらに、早い潮に仕掛け(ウキ)を乗せることで、遠い沖合までマキエと仕掛けを運んでくれます。

マキエで浮いて来る魚イメージ👇

このように、潮に乗せて沖まで流すふかせ釣法を「本流釣り」と呼んだりします。この釣り方をするには、なにより潮が早くなければいけません。上手く流すことができれば、投げ釣りやルアーより遠くまで(リールに巻いている糸の分だけ)、仕掛けを沖合へ送ることが出来きます。

つまり、本流釣りとは、深いタナにいるマダイを浮かせ、潮の力を利用して遠くまでマキエと仕掛け(ウキ)を運ぶという、より理に適った釣り方なのです。そのためには、潮の早い釣り場選びが重要になってきます。



〇深い釣り場だとなおいい

足元が深い釣り場であることも重要です。冒頭で記載したように、マダイは基本深場に生息している魚です。マキエでおびき寄せることで、浅い場所までマダイを浮かせてくるのですが、さすがに水深3~5m程度の浅い場所までは、なかなか浮いてきません。足元から水深5m以上、さらに沖になるにつれて、どんどん深くなっているような釣り場が理想です。

〇海の水がきれいであること

最後の条件として、海がきれいなことが挙げられます。といっても、沖縄の海のようにどこまでも透き通っている海である、という必要はありません。あくまで、都市部の沿岸の、どんよりした海ではさすがに大型マダイは生息していない、といった意味になります。

筆者のよく行くマダイ釣り場の海の色👇



〇兵庫県でマダイが狙える場所の例

以上から、参考までに兵庫県内でマダイが狙える場所を、ざっくり紹介します。

兵庫県地図とポイント👇

・日本海側の各磯

日本海側は、地形的に足元からどん深になっている釣り場が多く、自然豊かなため、海も綺麗です。なので、深いことと、海が綺麗なことの2条件を満たしています。ただ、潮はあまり早く流れないので、潮に乗せる釣り方があまりできません。ド遠投+深場狙いがマダイ狙いの基本の釣り方となります。

数多くの渡船屋さんが営業しているので、沖の一文字や磯でマダイを狙うのが良いでしょう。

・家島諸島

家島諸島は瀬戸内海に浮かんでいる、大小40余りの島々で構成される諸島です。瀬戸内海の沖合に浮かぶ諸島なので、深いこと、潮が早いこと、海が綺麗なことの3条件が全てそろっています。また、この島には兵庫県姫路市の港から定期フェリーが出ていますし、家島周辺の磯へ渡してくれる渡船屋さんが、姫路市中心に多々営業しています。

是非とも、マダイ狙いで行ってみたい場所です。

・淡路島

淡路島は瀬戸内海の東の端に、蓋をするように浮かぶ島です。北には明石海峡、南には鳴門海峡、南西には紀淡海峡と三つの海峡に挟まれた、絶好の釣りスポットです。ちなみに、筆者のマダイ釣りの主戦場でもあります。

淡路島では、潮が早く、海がきれいでかつ深い、という3条件が当てはまる沖波止や磯場が数多くあります。また、それだけでなく、3条件の内2条件以上がそろっている地磯や波止場も非常に多くあります。是非、淡路島のマダイ釣り場をご自身で開拓して見てください。

〇まとめ

マダイは決して一般人では釣れない魚ではありません。釣り方も陸からのふかせ釣りで十分狙える魚です。しかし、マダイをふかせ釣りで狙うに当たり、場所の選定が非常に重要になってきます。場所の選び方として、3要素(潮が早い、深い、海がきれい)がそろっている場所を探すことがいかに重要かを、今回説明させてもらいました。

実際の釣り場紹介については、またいつか機会があれば、記事にしていきたいと思います。ですが、マダイを狙うことが出来る場所については、何より自身で開拓していけば、よりふかせ釣りが好きになっていくと思います。

この記事が、現在釣り場開拓をしている方々の助けに少しでもなれば、嬉しく思います。

それでは、今回はこの辺で・・・。

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