〇冬~春がマダイふかせのシーズン
マダイふかせのシーズンは、ずばり冬~春(12月初旬~4月上旬)で、特に産卵期直前の荒食いをする時期(乗っ込み)になる3~4月が最盛期で、この時期は大型のマダイや、数が多く釣れるシーズンになります。
70㎝のマダイを釣った時の記事👇
〇なぜ冬~春がふかせマダイのシーズンなのか?
理由は単純で、気温と海水温が低下するこのシーズンでは、エサ取りが少なくなるからです。マダイは深いタナ(4~5ヒロ、約6m以上)で喰ってくることが多いのですが、水温が高いシーズンだと、サシエがタナに落ちるまでに、エサ取りに取られてしまうことが多くなるので、マダイが釣れる確率が減るからです。
高水温期と低水温期の海の中のイメージ👇
〇夏~秋は釣れないのか?
もちろん、冬~春以外のシーズンでも釣れることは釣れます。特に高水温高活性期である夏~秋ならば、マダイも水面付近まで浮いてくることもあり、2ヒロ(約3m)以下の浅いタナで、マダイが釣れたこともあります。
ですが、高水温期なら、ふかせよりかご釣りや大きなサシエを使用するテンヤ釣りの方が、エサ取りの浅い層を早く通過できる分、釣れる確率は上がるでしょう。
カゴやテンヤの水面下イメージ👇
マダイの活性の上下で釣れる釣れないが決まるわけではなく、冬~春がふかせ釣りでマダイを狙うのに都合がいいいというのが、本当の理由です。
要するに釣り人側が、各シーズンに適したマダイ釣法を選択することが、釣果UPにつながるということです。例えば高水温期ではかご釣り、低水温期はふかせと行った釣法で攻めると効果的だと思います。
かご釣りの仕掛け一例👇
〇釣れない時期はあるのか?
マダイは年中釣れる魚かと言われれば、そうではありません。唯一釣れないシーズンがあります。それが乗っ込み(産卵)終了後の、5月~6月です。
マダイのみならず、産卵は多くの魚に取って重労働になります。そして産卵を終えると体力を使い果たしたかように、海の深い所で動かないようになります。この時期はエサもあまり食べなくなるため、ほとんど釣れなくなります。
産卵後の魚のイメージ👇
〇まとめ
マダイの年間で釣れる周期イメージをグラフにしてみました。
マダイ年間釣れやすさ周期グラフ👇
夏場はどうエサ取りをかわすかの戦いになります。一方、冬場はエサ取りに邪魔されない分、ふかせ釣りで釣りやすくなりますが、水温が低い分魚の活性は下がっているので、数はあまり釣れません。そして、春先は水温が低いながら、マダイが乗っ込みに向けて荒食いをするので、数・大きさともに一年間で最も釣れるシーズンになります。そして、5~6月の初夏になり、マダイもお休みに入ります。
年間サイクルはこんな形になります。まあ、チヌと似たサイクル感になります。
以下余談になりますが、チヌと異なるのはあたりの強さです。真冬のチヌはあたりが非常に小さいので、釣り難くボウズが当たり前な日々が続きます。一方マダイは、冬場でも3Bの玉ウキを平気で沈ませるので、あたりが取りやすく、冬場のチヌより狙いやすいです。そのため、筆者は高活性期はチヌを、低活性期はマダイをターゲットに年間の釣り計画を立てています。
まあ、マダイふかせの釣り方に関する内容については、次回以降の記事で詳しく紹介して行きますので、ご期待ください。
それでは、今回はこの辺で・・・。