初心者のためのウキサビキ釣り講座 #8 夜サビキの方法

前回までで、おおよそサビキ釣りの説明ができたと思いますが、まだ説明をしていないサビキ釣法が残っていました。それは、夜にするサビキ釣り、すなわち「夜サビキ」です。今回は夜サビキについて説明していきます。

なお、前回の上カゴサビキの方法については👇を読んでみてください。

初心者のためのウキサビキ釣り講座 #7 上カゴサビキの方法

〇夜サビキについて

夜サビキは、その名の通り夜にするサビキです。日中のサビキ釣りでは、アジも釣れますが、サバ、イワシ、スズメダイ、フグ、ウリボウ(イサキの子)など多種な魚が釣れてしまい、肝心のアジが釣れない、特にスズメダイしか釣れないなんて経験はないでしょうか?

嫌われ者のスズメダイ👇

夜サビキでのメインターゲットはアジです。そもそもアジは、夜の方が活発に動き、20cmオーバーの少し大きめのサイズも釣れることもあります。また、ノマセ釣り用のエサとして確保する際に、有効な方法でもあります。

大きめのアジ👇

ノマセ釣り用のエサのアジ👇

〇夜間でも明るい場所が狙い目

ただし、どんな場所でも夜サビキでアジが釣れるとは限りません。漁港などで常夜灯がある場所や、海岸沿いに立地している製造工場のすぐそばなどで、夜でもコウコウと明るい場所であることが重要な要素となります。

夜サビキポイント例の写真👇

〇夜サビキのポイント選び

夜サビキでは、潮が早い所はあまり釣れません。逆に潮が緩く、撒いたアミエビが溜まりそうなところが狙い目です。

また、風が吹き抜けて、すぐ2枚潮になるところもNGです。風が強いと、ウキだけが上潮に引っ張られやすく、さらに上潮が風で流されるので、アミエビも散りやすく、アジの群れが留まってくれません。

意外と湾の奥の、常夜灯が照っているところなんかが狙い目だったりします。

また、もし釣れないポイントなら、とっとと別のポイントに移動をした方がいいです。そして、色んなポイントを開拓し、自分なりのアジポイントを見つけていくことをお勧めします。

〇夜サビキの時期

兵庫県の瀬戸内側では、日中のサビキ釣りのシーズンは6~10月くらいになりますが、夜にサビキでアジを狙うなら、4~12月でも場所によっては釣れます。このように夜の方が、釣れる時期が実は長くなるのも特徴です。

〇仕掛けの紹介

  • 水中ライト

まず、夜サビキでは、ミチイトに取り付けるタイプの水中ライトが必須です。

ヒロミの水中ライト👇

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この水中ライトがあると無しとでは、釣果に雲泥の差が出ます。水中灯の光めがけてアジが集まって来るからです。

  • 上カゴ(ロケットカゴについて)

筆者は夜サビキでは上カゴ(ロケットカゴ)の仕掛けにすることが多いです。底カゴの場合、アミエビの放出量が多く、その分アピール力は高まりますが、昼と異なり魚も暗くて海中のアミエビが見えないので、そこまで多く集まっては来ません。

上カゴ(ロケットカゴ)👇

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上カゴの場合、穴の開度でアミエビの放出量が調整できますし、竿をシャクれば多く、シャクらなければ少なくアミエビを出せます。

夜サビキは昼よりスローな展開になるので、このようにアミエビ放出量の調整ができるカゴを使いたい、というのが本音です。

この方法なら、夜サビキ開始早々では、毎投しっかりシャクってアミエビを撒き、アジを寄せて、釣れ出したら、穴を閉じ気味にして、撒く量を減らし、エサの節約を計るといった方法もできます。

  • 上カゴ使用する場合の仕掛け

この仕掛けの特徴としては、先程説明したアミエビの節約以外に、ウキの浮力(重りの重さ)が小さいことが挙げられます。

重い底カゴを使わない分、2~5号といった浮力の軽い電気ウキが使えます。

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この仕掛けだと、アジが喰った時のあたりで、ウキがシューッと沈んで行くのですが、これがなんとも言えず気持ちがいいのです。

上カゴ仕掛けの時のあたり👇

  • 通常の底カゴでもアジは釣れる

底カゴ用の浮力強めの電気ウキ👇

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当然底カゴでの夜サビキでも、アジの群れが居れば、当然喰ってきます。ただ、前述したようにアミエビがドバっと放出されるので、消費量が多くなりますし、ウキの浮力が大きいのであたりがわかりにくいので、筆者はあまり使わないです。

ただし、風が強くて2枚潮になっているときは、上潮に流されない様に、ウキを外し、底カゴを付けて、竿であたりを取る方法に代えることはしばしばあります。

※ただし、ウキが無いので飛ばしサビキは出来ません。

ウキ無しの仕掛け👇

〇アミエビの選択も工夫が必要

上の項で、水中ライトの光に魚が寄ってくると書きました。ただ、当然アミエビを撒かないとアジは寄って来ません。

それは、アミエビの匂いでアジの群れを寄せ、喰わせるためです。このアミエビにも光るタイプが販売されています。

つまり、アミエビそのものが発光するタイプであれば、匂いの効果とダブルでアジがより釣りやすくなります。

光るアミエビ👇

この光るタイプのアミエビは超おすすめなので、是非一度使ってみてください。

〇釣れるサビキ仕掛けを紹介

以前のサビキ釣り講座で紹介したしましたが、今回も良く釣れるサビキ仕掛けを2点ほど紹介しておきます。

ささめ針 豆アジ👇

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通常のサビキより若干高いのですが、良く釣れます。ポイントは針が小さいことです。アジ針は2号以下にすると、びっくりするほど釣れるので、注意してください(笑)

〇海上照らす懐中電灯や水中灯は必要か

光量が多い方が、魚も多く寄ってくるので、海面から懐中電灯で照らし続けたり、大きな水中灯を海中に投じたりするのも効果的です。

水中灯👇

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ただ、荷物が重たくなってしまいますし、上記のような明るい場所では、無くても釣れます。このような、重たい懐中電灯や水中灯は、常夜灯のない場所で使用した方がいいでしょう。

〇まとめ

夜サビキですと、アジのみがヒットしやすくなるので、アジ狙いなら効率的です。逆にサビキで色々な魚を釣りたいのなら、日中のサビキをお勧めします。

夜サビキでは、以下のコツを上手く利用すると、かなり釣果が上がりますよ。

①明るい場所を選ぶ。ただし、潮が早い場所、風で2枚潮になる場所はNG。潮が溜まりやすい場所が狙い目。

②アミエビのカゴに入れる量を心持ち少なめにして、スローな釣りをしてみる。特に上カゴ仕掛けがおすすめ。

③水中ライトや、光るアミエビなど、発光するものを使用する。

上記を参考に一回夜サビキ釣行に行って見ませんか?病みつきになること間違いなしですよ(^^♪

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